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MPCではアメリカ研修を展開しています

MPCではアメリカ研修を展開しています

少子高齢化に伴い、医療のニーズはますます多様化・高コスト化しつつあります。市中にある身近な医療提供施設としての薬局には、従来の調剤に加えて予防や退院後フォローの役割が、さらにドラッグストアには、生活支援の役割が求められています。
アメリカにおいては、1980年以降、薬剤師の職能拡大が積極的に行われてきました。しかし職能拡大はそれ自体が目的ではなく、高コスト・難アクセスの医療機関を補完する目的でのインフルエンザ他十数種類の予防接種、疾病の早期発見と投薬後管理(リフィル)のためのフィジカルアセスメントという形で、社会に貢献する薬剤師像の確立がその理念として存在していました。
また、コストを引き下げて医療を身近なものにする目的で、「薬剤師でなくてもできる業務」に関しては、積極的にテクニシャン等への業務委譲が行われてきました。
日本においても、リフィル制度の施行が近いと言われるようになってきました。国の負債が1400兆円を超え、医療費抑制の要求も強まっています。薬局・薬剤師の果たすべき役割は劇的に変わる可能性がありますし、変わらなければ、薬局不要論、調剤不要論に押し切られてしまうかもしれません。
医療費抑制に関してドラスティックな改革が行われてきたアメリカで、薬剤師はどのような役割を果たすことを目指し、何を身に着けてきたのでしょうか。また、社会的にその活動を認めてもらうために、何をしてきたのでしょうか。
今回訪問するワシントン州では、有志薬剤師グループとワシントン大学(UW)を中心に、アメリカの薬剤師活動の革新が行われてきました。お世話いただくDON DOWNING教授は、町の薬剤師(Community Pharmacist)としてその運動の中心で活躍し、今ではワシントン大学教授として、薬剤師教育のみならず、医師会や政治・行政との折衝、社会への働きかけなど幅広く活躍しておられます。
今回の研修旅行では、DON DOWNING教授による講義、ディスカッションに加え、ワシントン大学病院の見学、ドラッグストアその他様々な形態の薬局訪問(質疑応答)、専門薬局(内臓移植、エイズ、高度調剤への特化型)、メールオーダーセンター(通販型調剤工場)などを訪問しつつ、毎日の講義でその意味を説明させていただきます。
参加者には、帰国後も共に語りあい、学びあう場を提供させていただきます。是非、共に20年後の薬剤師像を共有し、悔いのない薬剤師人生を始めていきましょう。



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